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銭湯・奥の細道 (東北と全国の銭湯巡り)

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気仙沼・亀の湯さんからのメッセージ

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2017年11月、三陸・気仙沼港のそばの小さな銭湯が静かにのれんを下ろし
その後すぐに銭湯兼2階が自宅だった建物の取り壊しが始まった。


2011年3月の津波による被災から再建し、全国から集まる漁師やボランティアに愛された銭湯「亀の湯」でしたが、
亀の湯のある魚町は、その後巨大な防潮堤の建設に伴いかさ上げする地区になり、建物を取り壊し求められました。
ご主人は銭湯存続の為に、行政と粘り強く交渉してきましたが、国・宮城県・気仙沼市の大きな計画は変えられず、
2017年閉店を決めました。

2011年12月に初めて訪れたからもう何度行ったか忘れましたが、思い入れのある気仙沼の中でも
特にこの公衆浴場「亀の湯」は自分の中では特別な存在でした。



2018年のGW、気仙沼の銭湯・亀の湯を営業されていた齊藤夫妻を訪ねた時、
お母さんに「あなたの使ってるなんとか(※たぶんネットの事)というので、全国の人に伝えて欲しい!」と言われ
以下のメッセージを口頭で言われました。‬

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「亀の湯さんからのメッセージ」‬

‪残念ながら、銭湯・亀の湯はかさ上げ工事の為、去年(2017年)でやめざるえなかったですが、
私達は今も元気で気仙沼市内のアパートで暮らしています。‬
かさ上げ工事が終わったら来年以降、魚町の元亀の湯があった場所にコインランドリーと自宅を再建する予定です。

たしかに津波後の6年間は大変な事もあったけど、色々な人に会えて楽しい6年間でした。

津波の前、津波の後、今まで亀の湯に来てくれた人にまた会いたいです。
気仙沼に来たら寄って下さい。また、一緒にお茶を飲みながらお話ししましょう。


亀の湯 齊藤克之・ちか子




亀の湯を営んでいた齊藤ご夫妻は、現在かさ上げ工事の為市内の仮のアパートに引っ越しています。
アパートの住所はさすがに書けないので、気仙沼に来て齊藤さんにまた会いたい人は、
下記の番号に連絡くれれば大丈夫との事でした。 以前の亀の湯の電話番号で、今も齊藤さんに通じます。
電話 0226-22-0536

お母さんは「自分達の代で130年続いた銭湯・亀の湯を終わらせてしまったのは
ご先祖様に申し訳ないと思っている。
でも、この津波後の6年で、『亀の湯』という銭湯が気仙沼にあるということを
全国の人に知ってもらえた事は誇りに思う。」とも話していました。


00DSC06221.jpg 00DSC06222.jpg

今、亀の湯があった場所は工事の為、なにもない更地になっています。
向いの駐車場だった場所に仮設のコインランドリーが建っています。
まだ水道の工事が出来ないので、乾燥機だけです。
来年かさ上げ工事が終われば、元の亀の湯あった場所に「亀の湯コインランドリー」が建つはずです。


確かに、公衆浴場・銭湯としての「亀の湯」は、平成29年で営業を終えました。
ですが、亀の湯に来たことのある人、震災後亀の湯を知った人がまた訪れ
会ってあのテーブルで話をすれば、『亀の湯』という場は続いていくと思います。


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この記事が、お母さんの言ったように全国の人に届いて
亀の湯を再び訪れるきっかけになったらと思います。


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| 気仙沼、石巻、塩竈 | 21:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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