銭湯・奥の細道 (東北の銭湯巡り)

東北を中心に、全国の銭湯(公衆浴場・お風呂屋さん)を紹介します! あと少し温泉共同浴場も。

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「銭湯のミライとは?① ~銭湯の多様化とそれを許容すること~」

image4.jpg

2015年10月10日~12日、
京都の梅湯さん、三重・伊賀の一乃湯さん、名古屋の七福湯さんという三軒のお風呂屋さんに行ってきました。
この3軒、それぞれタイプは違いますが、先駆的で新幹線使っても行く価値のある素晴らしい銭湯です。
そこで見聞きしていろいろと感じる事もあり、
「銭湯の今後」というテーマで改めて考えをまとめてみようと思い、書き始めました。

結構な長文になったので3回に分けて更新していきます。
できれば、全部読んでほしいのですが、
興味ある所・自分が該当する部分だけでも目を通してもらえるだけでも、うれしいです。


銭湯に関わる全ての人(少なくともこの文章を読んでくれている人達)は、
ここ数年で銭湯の世界が少し風向きが変わってきている事を感じませんか?
業界全体としては廃業の流れ・先細りの現状は変わりませんが、
それとは異なる動きが出てきています!

岡山の清心温泉さんや京都の梅湯さん等の「アウトサイダー銭湯」の出現、
東京の斎藤湯さんや御谷湯さん、久松湯さん等の新銭湯建設、
その他にも独自のイベントや面白い取り組みを始める銭湯が確実に増えてきています。
雑な言い方をすると、「なんか分からんけど、新しい動きが!!!」「目立つ銭湯が増えてきた!!!」
確かに、今までも銭湯本に紹介されるような有名な銭湯はありました。
でも今回言いたいのは、そういう「有名な銭湯」ではなく、風呂屋自身の動きや取り組みによって
名を馳せる銭湯が増えてきたという事実です。

これは、「超横並び」「出る杭は打たれる」銭湯の業界の中ではとても異常な事態です!
(この辺の事情は浴場組合の所で書きます↑)
それは、銭湯の世界が変わり始めている証拠であり、とても喜ばしい事だと思います。

いままさに起こり始めている事は、『銭湯の多様化』であり、
そして、それを許容する事がこれからの銭湯における
一つのテーマになっていくはずです。


image(2).jpg

「銭湯の多様化とそれを許容する事」 これを核として
銭湯、浴場組合、銭湯ファンという3つの視点で書いていきます。

以下は、僕個人の考えであり、必ずしもこれが正解だという訳ではありません。
考える一つのきっかけくらいにはなればいいかなと思います。


◎「銭湯の多様化とそれを許容すること」 いま、銭湯がやるべきこと。 ←この記事

◎「ここがへんだよ浴場組合」 いま、浴場組合がやめるべきこと。 

◎~銭湯ファンは風呂屋に火をつけろ!~

◎番外編 「~数から銭湯を見てみよう!~」
◎番外編 「~10年後あなたの街に銭湯は残ってますか?~」




◎いま、銭湯(の経営者)がやるべきこと。

①あいさつとそうじをしよう!
②飲み屋に飲みに行こう!
③己を知ろう!


いま、銭湯(の経営者)がやるべきことを3つあげてみました。

①まずは、「あいさつとそうじ」です!
これは小学校の学級目標でもなければ、ふざけている訳でもありません。
大本気(マジ)です!!!

そんな当たり前の事を...と思うかもしれませんが、
「あいさつとそうじ」 そんな当たり前の事が出来てない銭湯が多いから
あえて書いているんです。
逆に言うと、賑わっている銭湯は全て、この2つを100%120%の力でやってます!

銭湯の集客力や経営は、立地と設備に大きく左右される事は知っています。
この厳しい銭湯の経営状況で、何百万~一千万円以上のお金をかけて
新しい設備を入れたり、浴室を直したりするのは並大抵の事ではありません。
でも、「あいさつとそうじ」なら、投資0円で明日からでも出来ますよね?!

まずは「あいさつ」。つまり、接客です。
よく来る常連さんに(最初は天気の話題でもなんでもいいです)いつもより一言多く声を掛けてみてください!
初めて見るお客さんには「どちらから来られたんですか?」と明るく声をかけてみてください!
話しかけられて嫌な人は無視するかもしれませんが、そういう人は今後そっとしておけばいいだけです。
その一言からコミュニケーションが生まれ、これだけで店の印象が格段に良くなります。
リピーターを増やすコツは、接客です ←これはまず間違えない!
どうせ、実質0円です。やってみてください!

それから「そうじ」です。
体の汚れを落とす銭湯自体が汚かったら、元も子もないです。
まあ、大半の銭湯が浴室の基本的な清掃はキッチリやっていると思いますが、
見慣れていると気づかない掃除行き届いてない場所必ずありますよね。
例えば→→→ 脱衣ロッカーの上の常連さんお風呂セット!
大半が埃かぶってて、その常連さん前回いらしたの何年前ですか?と聞きたくなる所も多いです。
そんな二度と来ない常連さんの風呂セットなんか、
今週の定休日にでも全部処分してください!誰も怒りませんよ。

(銭湯行って、トイレと常連さんコーナーを見ると、
その店が掃除や整理整頓を意識して行っているかどうかが一発で分かります。
今度銭湯行ったらそこチェックして見てください!)

僕の個人的な思いとしては
遠方でも二度三度と行きたくなる銭湯は、建物の外観や設備が立派な銭湯ではなく
風呂屋の人が優しく、掃除がキッチリ行き届いている銭湯です!




②飲み屋に飲みに行こう!
これは銭湯経営者はツライ現状を嘆いて飲んだくれてという事ではないです。
銭湯のご主人は地元の居酒屋に行って地域とのつながりを作ってくださいという事です。

銭湯のご主人(中の人)の何割かは、「引きこもりの中学生」です。
特に銭湯稼業が長い方、他の仕事をほとんど経験せずに風呂屋を継いだご主人は
風呂屋の常識はあっても、一般社会の常識がない事が非常に多いです。
「銭湯の常識」は、「社会の常識」にあらず!!!

こんな事がありました。
ある銭湯でのイベントを僕が手伝った時(主催はそこの銭湯)
ご主人は主催イベントにも関わらず、「近隣の商店にポスター掲示をお願いするのが嫌だ」というのです。
理由は「周りに変な借りを作るのが嫌だから...」
その打ち合わせの帰り路、心の中でなんだかなあ~と苦笑いでした。
普通世の中で生活してたら、特に仕事上なんか「貸し借り」の連続でしょう。
それを変な“風呂屋としてのプライド”が邪魔するのか、近所へのポスター掲示のお願いも出来ないのです...
なんで「借り」ではなく「新しいつながり」が出来ると考えられないんだろう...

まあ、上記のようなエピソード書き出したら数万字でも書けるんでやめときますが、

もう風呂屋が単体でやっていける時代、ほっといてもお客さんが来る時代は終わりました!
そう!銭湯の黄金時代なんて、とっくに終わったんです!!
周りと関わり協力して商売をやっていくなんて当たり前の事です。やってないのは銭湯だけ!


銭湯の仕事が拘束時間も長く、想像している以上に多忙なのはもちろん承知しています。
ですが、一歩外に踏み出してください!
つながりが出来るなら、居酒屋じゃなくてもいいです。商工会でも趣味のサークルでも公園でもどこでも・・・
風呂屋のご主人はまず部屋(銭湯)から出て近所の人と話してください!



③己を知ろう!
「戦うためにはまず己を知る」←たぶん、ブルース・リーだか孫子が言った言葉です(笑)

多くの銭湯のご主人が自分の銭湯の経営状況を嘆く時、
『時代の流れ』という一言で片づけてしまう事にとても疑問を感じます。
確かに、内風呂の普及による利用者の減少・設備の老朽化・経営者の高齢化・燃料の高騰 等々
これらの大きな問題を全ての銭湯が(複数)抱えているのは事実です。

で・す・が! そんな事誰だって知ってます!
銭湯を経営してなくてもアダルトビデオの製作者だって知ってますよ!
(銭湯が経営難でという設定のAV実際にあります。興味ある人は探してみてください)
銭湯の経営者が、銭湯の経営について一般人と同じレベルで語ってどうすんですか?!
それにこんな現状の中でも人気がある賑わっている銭湯はあります。

言いたいのは、傾いている銭湯の経営者の多くが「時代の流れだからしょうがない」と言って、
自分の銭湯の現状・改善点の分析、客層やニーズの調査、自分の銭湯や地域の特徴をつかむ 等の
経営努力を全くやっていないという現実です。一歩踏み出していないのです。

伊賀の一乃湯のご主人は
自分が銭湯を継いだ時に、現在の一乃湯の問題点と改善点をノート数冊分書き出し
それを一つ変えていったと話してくれました。
だからこそ、全国トップレベルに素晴らしい今の一乃湯がある訳です。

銭湯は
自分の所に足りないモノはなにか?、ここ変えるとお客さんは喜んでくれそうだ!等々を
常に考えて(近隣の銭湯や浴場組合の事など気にせずに)
やるべき事! おらが銭湯の独自色! 今までと違う経営や生活のスタイル!
をどんどん打ち出していくべきだと思います。


それと同時に、
すべての銭湯が変わる事は不可能だと思います。だから、全ての銭湯に変化は求めません。
現状のままでいいと思う銭湯は、無理に変わる必要はないとも思います。
ある意味「廃業」という選択肢もありだと思います。
お風呂屋さんにもそれぞれ人生がありそれを犠牲にしてまで銭湯を続ける必要はないでしょうし、
銭湯ファンがその辺を考えず無責任に「続けてくれ!」「やめないでくれ!」と言うのには違和感を感じます。

変わりたい銭湯は変わっていく。
今のまま変わりたくない銭湯はそのままでもいいです。
ただ、近隣の銭湯を過剰に気にしたり、他の足を引っ張るような事はするべきではない。
これが「銭湯の多様化とそれを許容すること」です。

風呂屋はこうあるべきという固定観念を崩していく“新しい銭湯”が
今後も全国各地に出現するのを楽しみにしています!


image(1).jpg
名古屋・七福湯の湯フェスでの風景




◎「ここがへんだよ浴場組合」 いま、浴場組合がやめるべきこと。 

◎~銭湯ファンは風呂屋に火をつけろ!~

◎番外編 「~数から銭湯を見てみよう!~」
◎番外編 「~10年後あなたの街に銭湯は残ってますか?~」
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