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亀の湯 (閉店・宮城県気仙沼市) ♪おすすめ

○亀の湯 


マスコミ等向けには「2017年5月6日閉店」になっていますが、実際はその後も近所や工事の方の為に店を開けていました。
亀の湯のご夫婦からいただいたハガキの文章を引用させていただきます。

「今般明治時代より百参拾年に亘り営業しておりました
公衆浴場亀の湯も内湾地区嵩上げ工事のため 昨年(※2017年)十一月閉店致しました。
長い間御愛顧御厚情を賜わり有難うございました
心より感謝申し上げます」




 『亀の湯からの大切なお知らせ』
2018年の5月、気仙沼の銭湯・亀の湯を営業されていた齊藤夫妻を訪ねた時、
「全国の人に伝えて欲しい!」と言われメッセージを預かってきました。
上のリンクからお読みください。



住所 宮城県気仙沼市魚町1−5−3  (エースポートの近く。最寄り JR 気仙沼駅)  【 地図 】
電話 0226-22-0536
営業時間 14時〜20時30分(漁船の入港等で午前中から営業する日もあり)
定休日 第1・3日曜日 [1月〜5月の間] (サンマ漁・カツオ漁の船が来る盛漁期は、基本定休日なし)
駐車場あり


津波被害で休業中でしたが、2012年7月8日に営業再開しました!!!!


↓お知り合いや関係者の方々に配られた「亀の湯再開のお知らせ」です。
 亀の湯さんの許可を頂いて、全文そのまま載せさせていただきました。


公衆浴場亀の湯再開のお知らせ

日本列島大雨やら雷など、各地異常気象被害が出て、梅雨明けが待たれます。

三・十一の東日本大震災では公衆浴場亀の湯も再起不能の甚大な被害を蒙りましたが、
幸いにも浴場の建物と煙突は残りました。浴場の隣りの自宅は傾き、取り壊しました。

その浴場の建物に昨年八月から十一月までの四ヶ月、大阪府池田市御厚意のボランティア
風呂”ふれあいの湯”を実施しましたが、NHKテレビの放送もあり、各地の皆様より、
亀の湯再開への励ましのお言葉やら厚い御厚情を賜りました。
それでも亀の湯再開となりますと、幾多の大きな壁が立ち塞がりました。

昨年十二月一杯までの建物取り壊しの最終時間制限の中、続けるか・取り壊すかと苦渋の
選択でしたが、全国より当地魚市場へ水揚げに入港する漁船員の皆様、又、当地復興に遠
方より汗を流して下さるボランティアの皆様、”魚町さもどっぺす”と地元復興に立ちあが
った御近所皆様のご声援もあり、今年五月初めより亀の湯再開に取り掛かり、
七月八日再開オープンする事が出来ました。
これも一重に皆様のお力添え・御厚情の賜物と伏して御礼申し上げます。
有難うございました。

最後に、当地御来所、御近所においでの際は是非お立ち寄りいただきますようお願い致し
ます。
尚、住居も浴場二階の左記住所に移りましたので、よろしくお願い致します。


気仙沼市魚町一丁目五−三
公衆浴場 亀の湯
 齊藤 克之
     ちか子





※重要※ 気仙沼 亀の湯さんの住所が、一部ネット情報(大元はNTTとグーグルですが)で
「宮城県気仙沼市赤岩牧沢○○○」となっているものがありますが、これは誤りです。
上記の「宮城県気仙沼市魚町1−5−3」が正しいです。

遠方から来た人が間違った住所の方に行く事があり、亀の湯さん困っているそうなので
もし間違えているサイト等ありましたら教えてください。
NTTの情報はその後直っています。グーグルの方にはこちらで訂正済みです。


以下は、実際に訪問した際の記録です。浴場内の写真は、許可もらって撮影したものです。

【2011年12月訪問】



 

気仙沼港から近く、
津波が1階部分にもろに入ってきたと思われます。
外からもその被害が分かりました。

店の人は無事なようで
連絡先等の張り紙もしてありました。

同じ市内の友の湯のご主人の話だと
「亀の湯さんも 営業した気持ちはあるが、設備が被害を受けてて
再開はまだ難しい状態」 だそうです。


是非、営業再開してほしいです。


【2012年3月に再訪問】



    

  

亀の湯さん営業再開の準備の為に2階に畳を運んだり
近所のお寿司屋さん(岩手県一関に移転)の建物が取り壊しになるので
家財道具の運び出しを手伝ったりしました。

この時、初めて亀の湯さんの店舗内に入らせてもらいました。
泥は掻きだされていましたが、女湯側の壁や床などが大きく破損していて
津波の被害が見てとれました。


【2012年6月に再々訪問】



   

  

6月に行った時は、7月の営業再開に向けて内装工事の真っ最中でした。
浴室の以外はほぼ工事が終わっていて、新しい釜が明日来るという状態でした。

この日は、亀の湯の御主人と
燃料の薪割り(といってもチェーンソー使用)と薪運び
あと、ホコリかぶっていた神棚を拭いて
新しくなった棚に置きました。




【2012年8月に再々々訪問、入浴】



   

   

7月8日の営業再開約1ヶ月後に行きました。
この日は、午前中薪割りと薪運びを手伝ってから
お風呂入らせていただきました。

床のタイルやカランはピカピカに新しくなっていました!
壁面のモザイク絵、鯉のタイル、ライオンの湯口(営業時間中はお湯出てます)は以前のものが健在!

もう既に漁船のマイ桶がたくさんあったり再開祝いの贈り物が飾ってあったり、
休憩所のお茶のサービス等にもホッとしました。

この日は、亀の湯さんののれんを出させてもらいました。
銭湯の方からすれば毎日当たり前の事なんでしょうが
自分にとってはとても感慨深いものでした。




【2013年3月に再々々々訪問、入浴】



また、久しぶりに訪問。
今回も薪運びのお手伝いをしてお風呂に入らせてもらった。

  
休憩所がますますにぎやかな感じになっていて、うれしい。
震災直後の写真の掲示も出来ていた。
やっぱりテレビ等でこの亀の湯の事を知って来る人もいるのかな?

新しい釜の横には、火の事故防止の為に釜の神様のお札?が貼ってあった。
 

盛漁期は過ぎていたが、午前中から船関係の人が時々やってきて
「はいるよ」→「まだお湯ぬるいけどいいかい?」→「大丈夫」「じゃあ、シャワーだけでいいや」
みたいなやりとりが繰り広げられていたり
浴室でも顔なじみ同士の会話が盛り上げっていて
亀の湯が、船港関係の人達のコミュニティーの場になっている事を改めて感じた。


あと、今回亀の湯さんから聞いた話だと
亀の湯のある魚町の地区は、最近かさ上げする地域に指定され
3年後までに建物をすべて取り壊して更地にしなければならないらしい。
確かに2011年の津波では、亀の湯は一階天井まで浸水した。

今、市役所に話に行っているらしいが、今後どういう風になるかはまだ分からない。
亀の湯さんは、もし取り壊しになるとしても「ギリギリまで営業する」とは言っていたが
被災して、多額の自己資金を使ってやっと営業再開出来たのに。。。
何が正しいのかは単純には言えない。だが厳し過ぎる現実だ。

「今度は来る時はもうちょっと早めに言ってね」と言いながら
帰る時玄関の所から亀の湯さんが見送ってくれた。
すいません、いつも連絡するの来る直前で。

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