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銭湯・奥の細道 (東北と全国の銭湯巡り)

東北を中心に、全国の銭湯(公衆浴場・お風呂屋さん)を紹介します! あと少し温泉共同浴場も。

2019年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年04月

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今年初夏にオープン!気仙沼の銭湯「鶴亀の湯」と、「亀の湯」

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今年の初夏7月頃に宮城県気仙沼市に
「鶴亀の湯」という新しい銭湯(一般公衆浴場)が出来ます!!
浴場用のトレーラーハウスを使った全国でも非常に珍しい(初?)タイプの銭湯です。

今回の鶴亀の湯のオープンの話を正式に聞いたのは、3月初旬
2年前に廃業した同じ気仙沼の銭湯「亀の湯」の齊藤さんご夫婦からでした。
齊藤さんとは2011年頃からのつきあいで亀の湯廃業後も年数回会っていました。

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鶴亀の湯のオープン予定地。気仙沼魚市場の目の前。平日は漁師・市場関係者、休日は観光客が多くいる。

亀の湯ご主人に気仙沼港の魚市場近くの鶴亀の湯の予定地に案内してもらい
鶴亀の湯を立ち上げる小野寺紀子さん(※後述)も紹介いただいた。
新しく出来る「鶴亀の湯」では、
元・亀の湯の齊藤さんご夫婦も地元の方と一緒に、銭湯と食堂の運営を行う予定だ。

→ ○亀の湯について
→ ○鶴亀の湯について



○「亀の湯」について

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NHK「気仙沼の人々」(2012)より
気仙沼の銭湯・亀の湯は全国各地から気仙沼港にきた漁師さんが集まる銭湯だった。
銭湯としてもかなり変わっていて、営業前の午前中でも
入港した漁師さん達が風呂に入りに来たり、シャワー浴びに来たり、ひげ剃りに来たり。
女将さんも来たお客さんに「たべな、たべな」とお菓子、刺身(!)、お茶を振る舞ったり。

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NHK「気仙沼の人々」(2012)より
2011年3月11日、20メートルを超える津波が何度も気仙沼を初めてする東北地方を襲った
気仙沼港に近い銭湯亀の湯は半壊、裏の自宅は全壊しその後取り壊された。
銭湯は一度は休業したが、全国の多くの方からの助けもあり2011年仮設での入浴、翌年正式に営業再開した。
そして、震災後は船の人や地元の人に加え、ボランティアや工事の人達も多く集まる場所にもなった。

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そんな復活を遂げた亀の湯だが
その後、防潮堤建設とかさ上げ工事の為で立退きと建物の解体を余儀なくされ、
2017年にその131年の歴史に幕をおろした・・・


亀の湯の齊藤克之・ちか子さんご夫婦のところには
今でも毎年全国の船の人から手紙やら海産物の贈り物などが届く。
先日は、結婚式の招待まで来たそうだ。
でも、その船の人達と会う銭湯・亀の湯はもうなくなった。
齊藤さんの特に奥のちか子さんは
「船の人やボランティアの人達にまた会いたい。そういう場をもう一回作りたい」
と亀の湯閉店後も頻繁に言っていた。
その為、亀の湯のあった場所には自宅兼小さなコインランドリーをいま建てている。

2017年に亀の湯が閉店した時
もう一回同じ場所には銭湯を再建すべきだという意見もあったが
齊藤さんご夫婦の年齢を考えるとそれは難しい。
銭湯を新築して斎藤さんに回収の難しい多額の借金を負うのはあまりにも酷だ。
自分自身も、もし亀の湯が再開するなら
斎藤さんもご夫婦には金銭面の負担はかけず
気仙沼市か他の人が作った施設に管理人等の
形で入るのが現実的だと考えていた。
それが今回、鶴亀の湯オープンによって実現出来そうだ。

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鶴亀の湯は
気仙沼港を利用する漁師さん船の人、市場関係者の為の銭湯であると同時に、
亀の湯時代の船の人やボランティア、お客さんが、ご主人女将さんとまた会える場所でもある。
その再会の場という意味も「銭湯・鶴亀の湯」にはある。
だから名前も、『鶴“亀の湯”』なのだ。

銭湯という『場』が継承され今後若い人にバトンタッチされて続いていく。
『場を再建し繋いでいく』
被災地の復興計画は何かと建物や巨大な何かを作りたがるけど
こういう「場」を作ることも重要じゃないかなと思う。

それを実現できる可能性がある、僕が鶴亀の湯を応援支援する大きな理由の一つです。






○「鶴亀の湯」について

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鶴亀の湯・鶴亀食堂の立ち上げの中心メンバー。斉藤さん、小野寺さん、根岸さん。鶴亀HPより

宮城県気仙沼に新しく出来る銭湯「鶴亀の湯」と併設してごはん食べられる「鶴亀食堂」は
気仙沼魚市場そばの「みしおね横丁」の中で、他5店舗の飲食店と一緒にオープンする予定です。
経営は新しい会社を立ち上げ、地元企業の小野寺紀子さん、斉藤和枝さん、気仙沼に移住してきた根岸えまさんが中心に行う。

『鶴亀の湯・鶴亀食堂』 HP

このプロジェクトの事を初めて耳にしたのは約2年前。銭湯・亀の湯が廃業した時
「つばき会」(気仙沼の女将さんの団体)が港の近くに代わりの銭湯を作ろうとしている。という話を聞いた

それから2年経ち
現在、亀の湯なき後、漁師さん達はどうしても風呂入りたい時は
タクシー等で乗り合わせ往復5000円かけて市内のスーパー銭湯「ほっこりの湯」に行ったりしているそうだ。
気仙沼にはもう一軒「友の湯」(←こっちもとても良い銭湯!)という銭湯もあるが、
港からは距離もあり営業時間も午後からなので午前中とか漁師さんが行くは難しい。

気仙沼つばき会の方達は、漁師さんの為に、
やはり港のそばに気軽に入れる入浴施設が必要だと強く感じた。
気仙沼市や市内の事業者等に打診もしたけど、結局どこも動かなかった。
小野寺さん「こういう時は誰かが腹をくくらないといけない。だから、今回は私達が動いた。」
さすが、港の女性は強い!!

亀の湯閉店から約2年間水面下で動き続け
気仙沼魚市場の目の前の適当な場所が確保でき
また採算が合うような浴場設備や事業計画が整える事が出来て
今回の発表となった。

鶴亀の湯・鶴亀食堂の開業資金は3000万円
うちの1000万円は、地元・気仙沼市が創造的産業復興支援事業の助成金を出し
1400万円は、地元から事業者や市民からの寄付で、
残り600万円をクラウドファンディングで集める予定だという。 ←5月23日終了。600万円無事達成!!
現在も、下記のページで振込での支援受付中で誰でも寄付出来ます。

「鶴亀の湯・鶴亀食堂。ご寄付ご協力のお願い」


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トレーラーハウス銭湯「鶴亀の湯」の内部。鶴亀HPより
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鶴亀の湯と鶴亀食堂を含む「みしおね横丁」。銭湯部分は右奥のトレーラハウス2棟。後述のAbemaTVより

鶴亀の湯の簡易の設計図も見たが
銭湯はあくまで船の漁師さんや市場関係者をメイン利用者と想定してる為
そこそこの広さがある男湯に比べ、女湯はかなり狭い、家庭浴室くらい。
元々は男湯だけを考えていたが、片方だけでは一般公衆浴場の認可が下りないため女湯もつけた経緯がある。
まあ、港の銭湯だと男湯の方が広いのはよくある。
もちろん銭湯なので、440円で地元の人も観光客でも誰でも入れる。
また、メインの利用者となる船や魚市場の人の為に、銭湯は朝7時から営業する予定だという。


今回、自分が「鶴亀の湯・鶴亀食堂」の応援支援を決めたのは

第一に、
地元・気仙沼の人が中心になり責任持ってプロジェクトを進めている点。

小野寺紀子さんは、冷凍水産物の輸出入漁船に餌や資材を積み込む事業やアンカーコーヒー等を手がけてる
「オノデラコーポレーション」の常務取締役、
斉藤和枝さんは、水産加工会社老舗の「斉吉商店」の専務取締役だ。
地元気仙沼の事もよく知ってるし、経営の事もよく分かっている。
4年前に気仙沼に移住してきた根岸えまさんという若い力もある。
外部の人が思いつきで進めてる復興事業ではないという事。
結局ところ、銭湯は地域のものであり
地元の人に必要とされればこその銭湯である。

第二に、
しっかりと準備、事業計画を立ててる点。

2年間かけて準備や調査、関係機関との調整もしている。
銭湯完成開業をゴールにするのではなくて
そこをスタートと考え、その後の運営や事業計画を建てている。
利用者数を考えると銭湯単体では採算を取るのは難しい。
観光客もたくさんいる魚市場前の立地なら飲食も合わせてやればそこから収益を集められる
小野寺さんは言っていた。
「もし資金を集めてやりました。はい、すぐやめました。では申し訳が立たない。
銭湯が続くように事業計画を考えてる」

第三に、
銭湯建設の費用の問題。

銭湯は建物が特殊なので、新規で建てる場合建設費だけで2億円以上はかかると言われてる。
その為、客数が少ない地方では銭湯を建てたり大規模に修繕したりすると
その費用が何十年かかっても回収できない可能性が高い。
それが地方都市で銭湯の新築や大規模改修を拒む大きなネックになってる。
今回、浴室用トレーラーハウスを使う事で
その建築費用が数十分の一に抑えられた。
気仙沼だから出て来たアイディアで、初めて聞いた時正直驚いた。
(気仙沼市内、トレーラーハウスでの営業して商店等も多い)


自分は、過去に他の地域で多くの銭湯復活プロジェクトで
外部の無責任な主催者達が無計画なプロジェクトを推し進め
毎回問題を起したり失敗するのを見てきた。

浴室用トレーラーハウスの耐久性、浴場としての機能・能力、
あと、船の人が去る冬の期間の営業、ランニングコスト等の採算面、
不安の要素が全くないわけではないが、
過去のそれらに比べれば、今回の鶴亀の湯の計画は、何十倍も現実的だ。

気仙沼の人が中心となり、気仙沼にとって必要だから銭湯を作るという目的も心強い。
だから応援したいと思った。

それに、もしこの形での銭湯の経営運営が成り立つなら
他の地域にも新しい銭湯を作れる可能性が出てくる。
その先駆的な事例になるかもしれない。
そういう可能性も感じる。だから応援支援したと思った。


鶴亀の湯が完成したら
ぜひ、今まで来たことある人も初めて来る人も、一度宮城県気仙沼に足を運んでほしい!!
確かに遠いけど、食べ物はうまいし、人は優しいし、良い街です。
鶴亀の湯が、そういう足を運ぶきっかけになると良いと思う。


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気仙沼市内の安波山から望む気仙沼港と魚市場。




鶴亀の湯・鶴亀食堂の今後のスケジュール
2019年
3月中:設計・メニュー考案
3月中旬:建設予定地で地鎮祭を行いました。
4月上旬:トレーラーハウス設営
4月中旬〜:設備・内装施工
7月頃:オープン予定

○鶴亀の湯・鶴亀食堂の立ち上げメンバーの一人根岸えまさんを取材したニュース番組
銭湯については→3:40~11:40あたり。
気仙沼港に再び漁師のための銭湯を 被災地“移住女子”と被災者が挑む新たな復興|【AbemaTV】

| コラム的なもの | 06:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「防災銭湯」 1/15神戸、2/23三重四日市、3月東京で開催します!!

もし、銭湯で災害がおこったら・・・

9月1日防災の日に、大阪住吉の朝日温泉で行った業界初!の銭湯での防災訓練「防災銭湯」は、
大阪内外から銭湯経営者を中心に30人近い方が参加され、大成功で終えることが出来ました。
そして、銭湯業界やマスコミの方から多くの反響をいただきました。
詳しくは →「防災銭湯」実施報告

そして、「ぜひうちでも実施したい」というご連絡を頂き
このたび、関西・東海・関東の3大都市圏の銭湯で3ヶ月連続で「防災銭湯」を行う事になりました。
史上初の銭湯♨全国ツアーです(笑)


萬歳湯 玉の湯
↑こちらのポスター。告知等に協力していただける方は、自由に印刷、HPやSNS等に貼り付けてください。
ポスターを使用するにあたって、特に連絡等はいりません。


神戸、三重、東京での「防災銭湯」は無事に終了いたしました。
ご参加くださった方、ありがとうございました。


日程は
2019年 1月15日(火) 11:00~12:00 兵庫県神戸市長田区 萬歳湯  ←クリックすると詳細にとびます
2019年 2月23日(土) 10:00~11:00 三重県四日市市 玉の湯 ←クリックすると詳細にとびます
2019年 3月11日(月) 11:00~12:00 東京都足立区 曙湯 ←クリックすると詳細にとびます

※「防災銭湯」の東京開催についてですが、
今回すでに同支部の銭湯の方や地元の方で多くの参加者が見込まれるので、実施銭湯のご主人と協議して、WEBでの詳細告知はしない事になりました。ご了承ください。
開催については、2月末の東京都浴場組合の理事会議で報告していただいたので、各支部の支部長さんには開催日と開催銭湯を伝わっていると思うので、もし参加希望や興味ある都内の銭湯の方は、各支部長さんに日程等確認してみてください。よろしくお願いします。



地域の方、銭湯利用者、銭湯で働く方、どなたでも無料で参加できます!! 
ぜひ、お近くの銭湯でご参加ください。


また、「自分の店でもやってみたい」と思った銭湯・温浴施設の経営者の方、ぜひご連絡ください(MAIL:1010meguri@gmail.com)。
防災に対して取り組みたいと考えている銭湯・温浴施設であればどこでも実施できます!!


◎「防災銭湯」の詳細
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○はじめに
 2018年は近年まれに見る大規模災害の多い年でした。6月の大阪北部地震、7月の西日本集中豪雨、9月関西を次々襲った台風、10月の北海道の地震。その際、各地で銭湯は大きな被害を受け、災害に対する対策が急務であることを痛感させられました。
 これをきっかけとして、震災時のお客様への対策を防災訓練を通して実際に体験し、入浴時に被災した場合、迅速に対応出来るようになれば、人的被害を最小限に押さえることができるのではと思い、今回の防災訓練を開催します。

 
「防災銭湯」には、
災害時お客様や従業員の命を守り被害を最小限に抑えるという、「銭湯」としての防災訓練
銭湯での防災訓練を通じ、災害時に想定される事態を体験し、防災意識を高めるという、「地域」としての防災訓練
災害時の入浴施設の役割を見直し、銭湯・温浴施設の防災の先駆的な取組を示すことで、「銭湯業界」としての防災訓練
という、3つの意味と目的があります。



◎神戸の銭湯・萬歳湯での防災訓練 『防災銭湯』

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○日時 … 2019年1月15日火曜日 午前11:00~12:00予定 (この日は萬歳湯は定休日)
         ※雨天決行

○場所 … 銭湯「萬歳湯」  地図が後半に表示されてます。
        住所:兵庫県神戸市長田区腕塚町4丁目1−2  電話:078-641-2655
      
○参加費… どなたでも無料で参加出来ます

○内容
・長田消防署指導のもと、銭湯の浴室での避難訓練 (着衣で行います)
・消火器を使った消火訓練
・消防署による防災・防火の質問コーナー


○主催 … 萬歳湯   
○協力 … 銭湯・奥の細道、長田消防署、真陽地区防災福祉コミュニティー

○お問い合わせ先
 ・・・ 銭湯・奥の細道(MAIL:1010meguri@gmail.com)、萬歳湯(電話:078-641-2655)

【会場の萬歳湯の地図】





◎三重県四日市市の銭湯・玉の湯での防災訓練 『防災銭湯』

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○日時 … 2019年2月23日土曜日 午前10:00~11:00予定
         ※雨天決行

○場所 … 銭湯「玉の湯」  地図が後半に表示されてます。
        住所:三重県四日市市中部4-3  電話:059-352-4636
      
○参加費… どなたでも無料で参加出来ます

○内容
・四日市市消防本部指導のもと、銭湯の浴室での避難訓練 (着衣で行います)
・消火器を使った消火訓練
・消防署による防災・防火の質問コーナー


○主催 … 三重県公衆浴場業生活衛生同業組合、銭湯・奥の細道
○協力 … 四日市市消防本部、四日市市共同地区防災組織連絡協議会

○お問い合わせ先
 ・・・ 銭湯・奥の細道(MAIL:1010meguri@gmail.com)、玉の湯(059-352-4636)
【会場の玉の湯の地図】






◎東京都足立区の銭湯・曙湯での防災訓練 『防災銭湯』

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○日時 … 2019年3月11日月曜日 午前11:00~12:00
         ※雨天決行

○場所 … 銭湯「曙湯」  
        住所:東京都足立区足立4丁目22-3  電話:銭湯03-3886-0706
      
○参加費… どなたでも無料で参加出来ます

○内容
・東京消防庁 足立消防署のもと、銭湯の浴室での避難訓練 (着衣で行います)
・消火器を使った消火訓練
・足立消防署による防災・防火の質問コーナー


・主催 … あだち銭湯文化普及会(足立浴場連合会+銭湯もりあげた~い)、銭湯・奥の細道
・協力 … 東京消防庁 足立区消防署   ・後援 … 大阪府公衆浴場組合の若手経営者委員会「for U(湯)」、
神戸市浴場組合連合会、三重県公衆浴場業生活衛生同業組合

【会場の曙湯の地図】

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東京銭湯TOKYO SENTO の『大阪銭湯支援・クラウドファンディング』について

-はじめに-

1月末から『大阪銭湯支援』と題して
東京銭湯TOKYO SENTO と大阪公衆浴場組合が、クラウドファンディングやステッカー販売による
支援金活動を行なっています。

銭湯・奥の細道として、このプロジェクトに一切協力しないし
個人的な意見としても上記の活動については『反対』の立場です。
「即刻中止にして、クラウドファンディングで集まったお金はすぐ返金すべき」
というのが自分の意見です。その事は関係者にも伝えています。

なぜか?
このプロジェクトで具体的な支援作業が始まっていない3月上旬の現段階でもあまりにも多く問題が噴出し、
これ以上長引かせても良い結果が生まれる可能性は低いからです。
1日も早く中止にする事が、結果として大阪の銭湯や関係している銭湯・人への「ダメージ」が少なくて済むと僕は考えます。


今回の「大阪銭湯支援」の件
森川理事を含め複数の大阪の銭湯経営者、東京銭湯TOKYO SENTO側の方
ステッカー協力銭湯、東京都公衆浴場組合の理事の方、他県の銭湯経営者等々
関係者にそれぞれかなり長時間お話を聞いてます。
もちろん全てを知っている訳ではありませんが、たぶん外部の人間では一番調べてると思います。

※ちなみに「東京銭湯-TOKYO SENTO-」は、東京の550軒の銭湯が加盟している団体・組合ではなく、東京の銭湯とはほぼ関係ない民間の会社です。東京のほぼ全て銭湯が加盟して団体は「東京都公衆浴場組合」という全く別の組織です。その紛らわしい名称もあり、この構図が事態をさらに分かりづらくややこしくしています。



-「大阪銭湯支援」の本質的な問題点-

複数の関係者から話を聞いた結果、この「大阪銭湯支援」のプロジェクト、
外部の方が思っている以上に
関わってる人それぞれの思いはバラバラ、
プロジェクトの内容自体もガタガタで問題だらけです。
計画を進めればさらに問題は大きく、複雑化・表面化してくると思います。

なぜこういう事になったか
一番大きいのは
東京銭湯TOKYO SENTO の力不足、準備不足、調査不足、関係者への調整不足、
銭湯業界や公衆浴場組合の組織、大阪の銭湯への理解不足、
さらに「被災した大阪の銭湯への思い」が圧倒的に不足してるからだと思います。
クラウドファンディング目的も最初のプレゼンの時と趣旨がかなり変わっていたと
聞いています。
こんな状態でプロジェクトをスタートさせたら
問題や大阪の銭湯を含め異論や反対意見が出るのは当然です。
それに、支援金の分配の問題や可能性にかけたいという思いは理解しますが
この計画を安易に受けてしまった大阪府公衆浴場組合側にも責任の一端はあると思います。

諸問題の数々を列挙はしませんが
大きい部分として、
今回のプロジェクトの支援を受ける側の「被災した大阪の銭湯」の問題があります。
去年の台風で被害を受けたとされる数百軒の大阪の銭湯の中でも
被害状況・被害額は様々、現在の営業状況、意見も様々です。
今回のプロジェクトに対しても支援先である大阪の銭湯の中にも
けっこうな数の反対意見があると聞いています。

今回の「大阪銭湯支援」プロジェクト、
当事者の大阪の大半の銭湯が内容もよく知らず承認もしてない中で
動き出してしまったのも事態をややこしくした大きい要因だと思います。



-「大阪銭湯支援」に関する色々と東京銭湯TOKYO SENTOについて-

支援ステッカー販売に協力してる全国の銭湯は
ほとんど上記のような現状や問題点を知らされないまま
大阪の銭湯を応援したいという思いで、ステッカー販売やポスター掲示に協力していました。
※これについては、2月中旬に僕の方から東京銭湯TOKYO SENTO側に意見伝えたら
直後に協力銭湯に東京銭湯TOKYO SENTOから一応ある程度の説明はあったそうですが。
あと、支援スッテカー500円の内訳についてもやはり問題と感じている人はいます。

今回の大阪銭湯支援活動について
銭湯経営者や銭湯ライターの方が書いた記事についても
本当に知らないのか意図的に見ないようにしているのか不明ですが
このプロジェクトが抱えてる本質的な問題点等にほぼ触れず
とても公平な立場で書かれているとは言い難いものでした。

今回の件で
「動き出した以上は最後までやりきるんだ!」
「問題や批判はあるかもしれないが、思いを伝える!実際に行動する事が大事!」
という意見を見ました。気持ちは分かります。
…ですが
支援する側の思いだけ先行して問題だらけのプロジェクト押し進める事が
大阪の銭湯にとってプラスになるのでしょうか?
過去の様々な銭湯復活プロジェクトで同様の意見が見られましたが、
こういう意見が出始めた時点でほとんどが失敗しています。
一度立ち止まり、冷静に事態を見て、引き返す選択をするのも
責任ある決断だと思います。


東京銭湯TOKYO SENTOについては
今回の件に限らず、様々な銭湯や案件でトラブルや問題を起こしてると見聞きします。
「大阪銭湯支援」でも、結果として関係ない人や団体まで巻き込んで
なんで事態をさらにややこしくするんだと怒りを覚えます。
ある東京都の銭湯経営者の方が言っていました
「以前から色々アドバイスしてきたが全く改善されず、問題ばかり起こす。
あそこ(東京銭湯TOKYO SENTO)とは二度と関わりたくない」と。

東京銭湯TOKYO SENTO内部には真剣に取り組んでる人やいい活動もあるかもしれませんが、
やはりこの団体には現時点で問題があり過ぎます。
また、今回のような銭湯の経営を左右するような責任ある計画を動かすにはあまりにも力不足です。
今回の件でそれがはっきりしました。



-最後に-

先に書いた通り、この「大阪銭湯支援」プロジェクト
計画を進めればさらに問題は大きく、表面化・複雑化してくると思います。
いまの段階で「大阪銭湯支援」に関わった人達の大半がこのせいで疲弊してます。

現時点でこれだけ問題が噴出する中で、今後起こるであろう諸問題に
東京銭湯TOKYO SENTOが対応解決できるのか?
これから、さらに難しい支援銭湯の選定、支援金の分配等々が控えています。
クラウドファンディングがあまり伸びてない中で、どうあの金額を分けるのでしょう?
支援受けたいと手を挙げた銭湯は必ずもらえるのでしょうか?
間違いなく、非常に難しい判断調整が必要になります。
支援を受けた銭湯や大阪側の関係者が批判される可能性も否定できません。

それに具体的な支援先が決まってお金渡して今回の件は終わりなのでしょうか?
その支援した銭湯にはきっと長期的なサポートが必要になります。
3年5年10年その先…
東京銭湯TOKYO SENTO側にその支援やサポートを続ける「覚悟」はあるのでしょうか?
売名や目先の実績作りの為に、このプロジェクトを提案したんではない事を願っています。

それから今回のプロジェクトで、
大阪の銭湯や大阪府公衆浴場組合とその理事の森川さんの状況立場が悪くなるような事は避けたいです。
せっかく、大阪は「FOR−U」等のいい活動も出てきた所なのに、
その可能性が今回の件で潰されるような事があってはならないと思います。
今回のクラウドファンディングや東京銭湯TOKYO SENTOには、今後も一切協力するつもりはありませんが、
大阪の銭湯のサポートは、今後も続けていくつもりです。


長々と書きましたが
東京銭湯TOKYO SENTO の「大阪銭湯支援」、協力するもしないも個人の自由です。

被災地では必ずお金の問題で揉めます。被災者同士、銭湯同士が揉めるのも実際見て来ました。
正直、もうそんな争いは見たくありません。

「大阪銭湯支援」に参加しなかった大阪住吉の朝日温泉さんが書いていましたが、
『被災地に対して、お金じゃない応援をしていきたい』
銭湯・奥の細道としても同様です。
2011年9月に、初めて東北・岩手の釜石行った時からずっと
被災地やそこの銭湯に対して、どういう形で応援支援ができるのか模索してきました。
上手くいったものもあれば、結果としてうまくいかなかったものも当然あります。

決して、クラウドファンディングやステッカーでお金を送るだけが
被災地の銭湯への唯一の支援策ではないはずです。

その可能性をそれぞれ考えるきっかけにするのが
今回の「大阪銭湯支援」の今後への生かし方だと僕は思います。

銭湯・奥の細道 原沢聡志

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