♨全国公衆浴場業者 鹿児島県大会に行ってきた♨

2018年6月25日、『第57回 全国公衆浴場業者 鹿児島県大会』に参加するために
いま大河ドラマ「西郷どん」で盛り上がる薩摩の国・鹿児島に行ってきました!!
開催地の鹿児島県公衆浴場業生活衛生同業組合の方々や関係者、霧島観光の方、
準備や当日の運営、盛大な歓迎ありがとうごいました。
福丸理事長、永用副理事長、原田専務理事、事務の平田さんには大変お世話になりました。


「全国公衆浴場業者大会」とは、ざっくりと言ってしまえば、
全国の銭湯の経営者や関係者が集まる大会です。
主催は、全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会(全浴連)と、鹿児島県公衆浴場業生活衛生同業組合。
日本中から集まった銭湯の方と鹿児島の方達で、総勢400名弱の大きい規模の大会。
第57回ということで、これまで毎年全国各地で行われてきましたが、
近年は各県の浴場組合の負担を考え隔年開催に、そして今後は東京と大阪での交互開催になり
地方での大会は今年の鹿児島県大会が最後となります。
こうしたところにも地方の銭湯の組織としての弱体化が・・・
この全国大会、基本、浴場経営者とのその関係業者しか参加しないため
今回参加するにあたって過去の詳しい内容や様子が調べてたけど、全く出てこなくて・・・
今後参加するお風呂屋さんの為にも全体の様子をレポートします。
(写真を含めこうして書く事は了承得てます。地元マスコミも来てたしね)
で当日の内容ですが、こんな感じです。

会場は、「城山ホテル鹿児島」というたぶん鹿児島市内でもっともグレード高いホテルの
大ホールを貸し切っての大会でした。
鹿児島市内と桜島が一望出来る高台できる素晴らしいロケーション!
まあ参加費1名14,000円ですから。


こんな高いホテル泊まったことないよー
(今回も泊まりはわたしら庶民は下界のビジネスホテルでした)
○まずは「式典」

鹿児島浴場組合の福丸理事長、全浴連の近藤理事長の挨拶があり
続いて、功労者の表彰、来賓の方々の謝辞と続きます。
確かにこの部分長かったですが、個人的にはここが一番興味深かった!
このような同業者や団体の全国大会、来賓で国の大臣や議員、地元の首長や関係団体の方が来賓で来ているのですが
来賓本人が来ているか、代理が来ているか、もしくは秘書が来ているかで
その業界の現在おかれている立場や状況、どれくらい重視されてるかが分かると言われます。
なので、ここ重要です!!
来賓の謝辞の中では、参議院議員の尾辻秀久さんの話が面白かった。
ご自身も何度も言われていたが「銭湯業界の族議員としてはナンバー2!」
「むかしは公衆浴場業界は票田として大きな力があった」というリアルな言葉。
ふむふむ。
○銭湯シンポジウム テーマ「地域社会における銭湯の役割と未来展望」



確かにテーマが広く、それぞれの持ち時間が短かったということもあり消化不良の面もありましたが、
限られた全体のプログラムの中で、こうして銭湯経営者が意見を発表できる場を入れ込んでくれた
鹿児島浴場組合ありがとうございます。
登壇者:東京・白山湯 白田さん、東京・梅の湯 栗田さん、銭湯設計士 今井健太郎さん
愛知・萩の湯 高瀬さん、大阪・第二栄温泉 谷内田さん、大阪・朝日温泉 田丸さん
北海道・フタバ湯 加地さん、鹿児島・まちの湯ひとっ風呂 朝田さん
司会:銭湯もりあげた~い 荒木さん

北は北海道旭川から、南は鹿児島枕崎まで全国津々浦々
興味深い報告が多かったが、
特に、大阪・住吉「朝日温泉」の田丸さんが良かったかな。
別に個人的に親しいから贔屓するわけではなく、
突然裸足で壇上降りてプレゼン始めた意外性もあり、参加者の関心をうまくつかんでいた。
この時、田丸さんは輝いて見えたのは、高級シャンデリアのせいだけではないはず!!
ほぼ同じ内容を去年渋谷のイベントで話してたときはだだスベってたけど
今回は別人のように活き活きと銭湯の話をしていた!!
○講演会では、演題「明治維新と西郷さん」
有名な尚古集成館の学芸員 小平田志穂さん

お若いのに、話し上手で、とても聞きやすい勉強になる50分だった。
鹿児島、西郷さん、話しの種になりもす。
その後
落語鑑賞 三遊亭歌之介さんの落語がありました。
その裏では別室で全浴連通常総会があり、各県の浴場組合の上の方達はそちらへ行かれたよう。
手前のホールには
この落語の高座の他に出展業者のブースがあり
出店業者として銭湯に関連ある、電動工具マキタやセコム、今井健太郎建築設計事務所などが出店していました。

○お待ちかねの懇親会は

こういう大会の料理って
あんまり期待してないんだけど
料理もお酒も美味しかったですよ!!
さすが、鹿児島!!

乾杯後、各テーブルまわって、これまでメールでやりとりしてなかった銭湯の方や
「銭湯の災害対応マニュアル」の関係で三重や神戸の方とも話し出来たし、
ただ惜しむべきは、時間なくて話したかった関東圏の銭湯の方と話し出来なかった事かな。
でも、予想してなかった人にも会えました。
群馬県桐生市の「一の湯」のご主人!!
群馬や全国の銭湯への長年の功績が今回壇上で表彰されてた。
ここの銭湯とここのご主人は勝手に「日本一男前な銭湯!」と呼んでいる。


実際、当日スーツでビッシと決めたご主人の所には
たぶん他県の銭湯の大女将さんだろう
「いやー、貴方に死ぬ前にもう一度会いたいと思っていたのよ♡ 会えてほんとうれしいわ♡」
なんて声をかけられてた(隣にその女将さんの旦那もいるのに)
男はいくつになってもモテる人はモテるな!!
まだ、たまに一の湯の番台にも立っているそうので
会いたい人は桐生の一の湯へ。


その後懇親会は途中、
霧島市の伝統芸能「霧島九面太鼓」の披露があり、
最後に
中村瑞希さんの「奄美シマ唄」で来賓の方も一緒に踊って大団円。
鹿児島の永用副理事長の言葉で「第57回 全国公衆浴場業者 鹿児島大会」は、閉会となりました。

全体の感想としては、
今回初めての参加、しかも銭湯経営者でもない立場での参加でしたが、
関東から遠いし参加料も安くはなかったけど(もちろん全部自分で出してます)
単純に行って良かったです!!
多くの話したかった人に会えたのもそうだけど
行かんと会わないと分からないことも多いし
なにより鹿児島の方達の歓迎の気持ちを大会の中で強く感じました。
ここに書く事じゃないけど書かないけど
今回鹿児島行くに当って自分に課していたいくつかの大きいミッションもほぼ達成できました。
あと、おこがましい事を言うようですが
大会の今後の課題としては
せっかく今回行われた「銭湯シンポジウム」がより内容が深まるように
全国大会を昔のように2日間開催にするか1日の開催でも朝9時か10時の開始にして、
前半を全体会、後半を分科会という構成にする。
分科会では、銭湯に関連する5つくらいテーマに分けて参加者数十人が数人のパネリスト中心に議論し
学びを深める形が参加者の満足度も高いし個人的には良いと思います。
他の業種の全国大会や学習会ではよく行われている形式です。
まあ現実を見ると、参加する全国の銭湯経営者の負担を考えると2日間開催は難しいだろうし。
次回2020年の東京での大会は、「東京オリンピック」と「銭湯サポーター」を絡めた内容になるのは
まず間違えないから、新たな企画が入る余地はたぶんないだろうな・・・
あと、参加して感じた事は
思ってたより若い方(業界内でいう若い方、~50代)も多かったです。
浴場組合、どの都道府県でも軒数が減っているが
その中でも組合内も世代交代は進んでいる事を感じました。
自分は時々浴場組合の問題点とかも書いたりするが
本当の意味で「銭湯を変える」のは、銭湯で働く人であり公衆浴場組合だと思っています。
銭湯はけっして「個」では生き残っていけません。
「銭湯は、数の力なんだよ」。軒数が激減した地方の銭湯で何度も聞いた言葉です。
軒数が減って組合が機能しなくなれば、県との入浴料の値上げ交渉すら出来なくなります。
組合内での温度差、同業者同士での考えの違い、もちろんあると思いますが、
銭湯に来ているお客さんや銭湯に起きてる問題点と向き合い、団体として考え対応していく、
組織を内部から変革していく事が銭湯の生き残る唯一の道です。
だから、まだ公衆浴場組合の存在価値は高いと思います。
なので、この全国大会が本来の経営者同士の繋がりを作る場として機能し、
今後の活発な交流に繋がることを期待します。
これから銭湯で重要になるのは、都道府県や浴場組合の枠も越えた人の繋がりです!!
最後に
今回こちらが声かけして鹿児島大会に参加してくれた方
本当にありがとうございました。
あと、前夜の自主交流会にも参加してくれた方。
正直、田丸さんとのサシ飲みも覚悟していましたが
全国から鹿児島に十数人も集まってくれました。
主催なのに幹事の役目放棄しててすいません・・・
本当にありがとうございました!!

おまけ
実は全国大会の2日も前に前乗りして、鹿児島県阿久根市にも行ってきました。
阿久根市は、ぼんたん(大きい柑橘・ボンタンアメの原料)産地として有名で、
海山に恵まれ、美味しい食材と酒がとても豊富で
本当にこの世の楽園のような素晴らしいところでした!!
案内してくれた阿久根市地域おこし協力隊の山田さん、お世話になった阿久根市の方達、ありがとうございました!!
















来年、大阪の銭湯と阿久根市でコラボしてなにか楽しいことをするとか・・・
お楽しみ♪

おしまい
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